社長は、「自分で育つ人」を育てなさい

 

 


◆ 長所を見つけ出すのがリーダーの役割

いったん一人前のレベルまで至った社員は、自らの意思で成長し、自らの戦力を高めることができるようになります。ここからは、他人の力ではなく、自分の意思と力で成長する段階です。

したがって、トツプや上司ができるのは、彼らが「育つ環境を整えること」であり、私が「上司はスーパーサポーターたれ」と言う理由はここにあります。

企業の戦力は、社員をいかに早く「自分で育つ」段階にまで至らせることができるかで大きく変わってきます。自らの意思で育とうとする高いモチベーションをもった社員の数が、そのまま企業の戦力の差となります。

「自分で育つ社員」を増やすためには、いかに早くティーチングの段階を終了させるかが重要になります。そして、部下が一人前の段階を迎えたら、上司はそれまでのティーチングのスタンスをコーチング(Coaching)、コンサルティング(Consulting)、カウンセリング(Counseling)のスタンスに変えなければなりません。

コーチングは、部下が自ら立てた目標に到達する手助けをすること。コンサルティングは、上司(あるいはコンサルタント)が立てた仮説まで導くこと。カウンセリングは、部下が落ち込んだとき、元の状態に戻してあげることです。

一人前になった部下の頭の中には、漫然とした自らの目標や到達点が浮かび上ってきています。上司の重要な役割は、彼らの長所や役割を見つけ出し、それを本人たちに気づかせることなのです。

 

 

 

 

 

◆ 「長所の合計」が稼ぐ能力になる

人間に長所と短所が100あるとすれば、私自身の長所はたった4つしかありません。1つ目は本が書けること。2つ目は講演ができること。3つ目はコンサルティングができること。そして4つ目が社長・会長業ができることです。

それらの合計が私の評価です。ようするに、その人の長所の合計が稼ぐ能力(=収入)になっていくわけです。一方、欠点を1つ是正してみたところで収入には結びつきません。

ですから、年収200〜300万円の半人前の人の能力を伸ばす場合、人前に出しても許される欠点には目をつぶり、本人が楽しいと思えて、他人よりすぐれているところがあれば、徹底的にそれを伸ばしてあげる。それが社員にとっては収入アップとなり、会社にとっては売上アップにつながるのです。