社長は「自慢大会」を開きなさい

 

 




   

   人材育成のベースは「長所伸展」

   人材育成のベースは、長所を伸ばすことです。人の長所が成長した分だけ、会社の業績は伸び、給料は上がります。

アメリカの大リーグで活躍しているダルビッシュ有選手は、大リーグでもトップレベルの投手であり、誰よりもすばらしい球を投げるという長所で、約8億円ともいわれる年棒を稼いでいます。もしも彼がビジネスパーソンやサッカー選手だったら、これだけの収入を稼ぐことができたでしょうか。野球という「長所」をひたすら磨いてきたからこそ、今の活躍があるのです。

100個のうち99個が欠点でも、許される欠点ならば、欠点のままでいいのです。(もちろん世の中に許されなければ叩かれますが)。

トップは、社員の長所を徹底的に伸ばすことが必要なのです

普通の社員でも人に迷惑をかけない欠点なら、欠点のままでもかまわない。長所をいかに伸ばすのかということに力を割くべきなのです。

もっと正確に言えば、社員の個性の因数分解をさせるということです。

自分の得意な分野は何と、何と、何であり、その中でも、「これだけは社内で私にしかできない」という分野をもつと認められやすい。何よりもまず長所の因数分解をし、その長所を徹底的に伸ばすことが、社員の業績を伸ばす近道なのです。さらにその分野で日本一になれば、それに越したことはありません。

当社は、この「長所伸展法」が人材育成のベースです。創業から40年以上が経過し、時代が変わった今も、社是に近いものとして大事にしています。

社員の強みと弱みをチェックし、致命的な欠点を人並みにしたあとは、徹底的に強みを伸ばす。それが業績を向上させるコツなのです。

長所を見つけて伸ばしたら、次のステップは、自分の生き方をあらわすポリシーやスタンス、個性を成長させることです。そういった部分が他人から尊敬される、特別な人と思われる立ち位置を確立していきます。

 

自分の個性を徹底的に磨き上げ、尖って突き抜けるほどトップレベルのものをもつことが、これからの時代を生き延びていく決め手となるでしょう。突き抜けるレベルに達していないと、どんぐりの背比べの中で埋もれてしまいます。

 

   部下の長所がわかる「自慢大会」

社員の中には「自分の長所がわからない」という人も少なくありません。そういう部下の長所を発見し、伸ばしてあげることが大切です。

私が専務を務めていた頃、リーダー以下社員が集まる会議で「自慢大会」を開催していたことがあります。メンバーに、自分が自慢できることを会議の席で3つ発表してもらうのです。自慢する内容は何でもかまいませんが、お客様に褒めてもらったことや、お客様に喜んでもらえたことでもかまいません。こちらがよかれと思った提案ではなく、他の提案がお客様に喜ばれるといったことも実際にあります。こうしたお客様の反応の中に、長所を見つけるヒントが隠されていることが多いのです。

3つ言わないと、100円の罰金をとることになっていましたから、メンバーは必至で「自慢」を考えます。そうした「自慢」の中に、実は本人やリーダーが気づいていない長所が潜んでいることがあります。

この「自慢大会」は、リーダーにとっては、部下の長所をピックアップする機会となりますし、現場の貴重な情報を吸い上げる絶好のチャンスにもなるのです。

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