松下幸之助の
社長力とは「目覚める力」








松下幸之助翁は「一人の目覚めは100人に及び、100人の目覚めは1000人に及び、1000人の目覚めは会社全体に及んで、社会に及ぶ」と述べられています。

まさに、社長が目覚めれば、幹部が目覚め、幹部が目覚めれば社員さんが目覚めていくのです。

「目覚め」とは、道を求める志や使命に気づくことです。「君が学んだのは学問です。それは立派なことです。しかし、問学だけでは真の勉強にはなりません。『道を求める心』がなければ、単なる物知りになるだけです。」と答えられました。

つまり、学問には間学と求道の二つがあるのです。問学とは知識や方法論を学ぶことです。

生きていく上でも経営をしていく上でも、時代は絶えず変化していくのですから、問学は非常に重要です。

しかし、いくら知識や方法論が豊富でも、それを最大限生かして、どのように社会に役立つ生き方や経営ができるか、という道を求める気持ちがなければ「単なる物知り」に終わります。

松下幸之助翁は、大阪電灯時代に仕事をしながら夜学に通いましたが、時間が取れなくて授業についていけず、中退を余儀なくされます。しかし、道を求める気持ちを忘れず、その後も熱心に学んで「二股ソケット」を独力で考案するなど、問学と求道の両面をバランスよく持ち合わせて成功されたのです。

社長力とは「目覚める力」のことです。どんなに時間がかかっても、天命に目覚め、使命に目覚めなければいけません。そして、社長として、そういう生き方をしていくべきか、どういう経営をするべきかを、日々自分に問わなければなりません。

どの社長にも自分なりの使命があります。日本という国に生まれかつ厳しい時代の渦中に生きています。自分の会社が良ければそれで良し、とするのではなく、高い志を持って道を求める姿勢こそ真の社長の姿でしょう。

一人の人間として、世のため人のために役立つ生き方が、幹部はじめ多くの人に及び、会社全体、さらに社会にまで影響を及ぼすようになります。社長の實任はそれだけ重く偉大なのです      

 

 

                                   以上