愛社精神は強制せよ!







数学者の藤原正彦氏の書いた『国家の品格』という本が、今、養老猛氏の書いた『バカの壁』以上のスピードで売れているそうです。

私もこの本を1月に購入して読み、社員にもお客様にもぜひ読むように勧めました。この本の中に「会社は株主のもの?」というタイトルがあります。先生は「会社は株主のもの」という論理は、恐るべきものがあります。会社はそこで働く従業員のもので、株主は多くの関係者の一つくらいの存在でしかない。ほとんどの株主は値上がりによるキャピタルゲインを狙っているのであり、その会社に何の愛情も持たない人々です。一方、多くの日本企業の従業員はそこで長く働きますから、いつも会社のことを考えて一生懸命やっています。「会社は株主のもの」は恐ろしい論理なのです」と言っています。

私はこの文章が本当にそのとおりだと痛感しています。新聞、テレビ等のマスコミ、コンサルタント、評論家たちには、現場を知らない無知が言わしめているのではないかと思いました。さらに会津藩の教えを例にして「七ヶ条の最後に「ならぬことはならぬものです」とあります。要するにこれは「回答無用」「いけないことはいけない」と言っている。これがもっとも重要です。「すべてを論理で説明することはできない。だからこそ、「ならぬことはならぬものです」と価値観を押しつけたのです」と言い、「本当に重要なことは、親や先生が幼いうちから押しつけないといけない。たいていの場合、説明

など不要です」と言っておられます。

4月は多くの会社で新人が入ってきます。私は、社員に会社で本当に重要な経営理念・経営方針は押しつけるべきだと思って、実行してきました。また社会人として必要なことは、早く技術を身につけることではなく、人間として成長することと、技術を身につけることとは55:45くらいの割合です。と言い続けています。会社に入った以上、愛社精神を持ってください。会社は社員の生活を守ります。社員も愛社精神が必要です。愛社精神とは、愛する会社に対して尽くすという意味です。

今、多くの会社で自己中心的な人間が増え、お金が中心の拝金主義が横行しています。これは時代の流れではなく、「いけないこと」なのです。「恥ずかしいこと」であり「みっともないこと」です。人様に迷惑をかけないという生き方が大事です。私は社員にも「退職する時には、3ヵ月前に言ってください」と言っています。仕事はチームワークでやります。仲間に迷惑をかけることは申し訳ない、恥ずかしいことだと思ってほしいからです。会社、いや社長は社員に価値観を押しつけますが、その分社長は、社員がうちの社長は立派だ。うちの社長は一生懸命生きていると思ってくれるような仕事のしかたをしなくてはいけないと思っています。中小企業の経営者は、社員の3倍くらいは働いて、汗を流して、しんどい目にあって、自分を磨かないといけないと思いました。お互いに感謝し合える会社になりたいです。      

 

 

                                   以上