思いは叶う

〜町工場が”脱下請け戦略”で万年筆を商品化









町工場が“脱下請け戦略”で万年筆を商品化

「おかげさまで、今年7月の決算は、数年かぶりで黒字になりました。2009年から販売を開始したエボナイト万年筆が、年間100本ほど売れるようになリ、収益構造が改善されたからです」。

こう力強く話すのは、東京荒川区に本社・工場を構える日興工ボナイト製造所の遠藤智久社長。エボナイトは、天然ゴムに硫黄を混ぜ、かつては電話機や電球のソケットなどに使われていたが、より安価なプラスチックの登場で需要が激変したのです。現在では、同社が国内に唯一残るエボナイト素材メーカーです。

しかし斜陽業界のご多分にもれず、受注難に苦しむ。それでも、長年培った技術力とニッチ分野を手がけていたことからどうにかこうにか生き残ったが、業績はジリ貧でした

遠藤社長は「当時で従業員が10人ぐらい、売上高は78,000万円ほどありました。ただ、ほとんどが下請け仕事なので、数をこなさなければ利益は出ません。しかも十数年前、発注元の海外への工場移転などもあり、業績が一気に悪化。このまま手をこまねいていたらだめだと起死回生を賭けて動きました。

07年、藁にもすがる思いで門を叩いたのが、地元荒川区が進めていた「MACCプロジェクト」だ。産学連携やマッチング等の手法によって、区内の"ものづくり"を支援しようという施策で、参加企業の新事業展開や販路開拓などをバックアップしています。

ここで遠藤社長は、エボナイトの長所、とりわけ手触りのよさを強く強調したBtoC製品の開発を決意します。そしてプロジェクトの専属コーディネーターとの相談を繰り返し、行き着いたのがエボナイト製の万年筆にほかなりません

もともと同社では、万年筆メーカーに素材を供給しており、本業を生かしての事業展開ができる。ただし、今度は、加工から組み立て、販売まで一気通貫の体制を構築する必要がある。「ちょうど当社では、黒一色ではなく、緑とかオレンジの顔料を練りこむことで大理石のような模様に仕上がる、

カラーマーブルエボナイトを試作中でした。これをペン本体の材料にして、高級感溢れる万年筆にしようと…」。

遠藤社長は、08年から本腰を入れて事業化に取り組む。顧客に万年筆加工の職人がいたので、軸の切削と研磨を依頼、組み立ては別の工房に外注した。肝心のペン先は、ドイツのメーカーから直接輸人できることになったのです。

こうして即席のプロジェクトチームが誕生した。目指したのは、翌年3月の「第30回荒川区産業展」への出品である。ところが、ペン先が届いたのが、なんと開催日の前日。大急ぎで組み立て、何とか10本を会場に運び込んだ。「すると、ブースに立ち寄ってくれた人たちの評価も高く、その場で1本6万円の万年筆が5本も売れました。

合わせて30万円です。『よし、これならいける!』という手応えをつかみました」

その後も遠藤社長たちは、貸しギャラリーを利用し、木製万年筆やペンケースも含む革製品などとのコラボレーションで展示会を開くなど認知度向上に努めた。それが功を奏して、ファンも増え、大手百貨店からもイベントへの参加を打診されるようになっていきました。

私の思いは叶いました。「原因と結果の法則」に従った通りでした。




■「原因と結果の法則」を活かそう

「原因と結果の法則」(ジェームズ・アレン)を学びます。「心は、創造の達人です」。

私たちの人生も仕事も、確かな法則に従って創られています。どんな策略をもちいようと、その法則を変えることはできません。

私たちは、環境・健康・成功も人格も、「原因と結果の法則」に従っているのです。

稲盛和夫氏は、人生・仕事の果実を得るには、「考え方」×「熱意」×「能カ」の方程式で表現している。「考え方」がもっとも大事なことだと語っています。田辺昇一氏は、経営者にとって大事なことは、「経営能力と性格」である。会社を伸ばすのも、潰すのも経営者の性格であると語っています。

 

以上