経営計画はチェックが命








数年前に「芸能人は歯が命」というテレビコマーシャルが流れていましたが、「経営計画はチェックが命」と思っています。チェックの話をする前に、なぜ経営者は経営計画書を作成しなければならないのか、ということから書かせていただきます。

皆様リーマンブラザースが倒産したことを記憶していられる方は多いと思います。テレビでは段ボール箱を抱えて会社を去る社員の姿が映し出されていました。アメリカでは普通にレイオフがなされ、会社の都合で社員はくびになります。ですから社員は自分を守るため、職務や責任の範囲を明確にするように会社に要求し、自分の職務範囲の仕事しかしません。社員の働く動機は給与のみですから、会社に対する愛社精神とか、会社のために頑張るとか、ということはないと思います。当然社員用の経営計画書があるとは思えません。

日本は現実に多くの企業が終身雇用制です。社員は定年まで勤めるわけですから、自分の未来の生活設計では、会社が発展し自分の給与があがらないと困るわけです。ですから、日本では会社の成長は社員の生活の安定と向上に欠かせないわけです。しかし一人一人の社員はどのようにして会社の成長に貢献できるかわかりません。そこで経営者が一生を通しての社員の生活の安定と向上のために経営計画書を作り、会社の理念、未来像を明示し未来を実現するための方針を打ち出すわけです。社員はこの諸方針の実施に責任を持つことにより、会社のために全社員が一丸となって貢献できるわけです。経営計画書は、一番経営者自身を変えますが、本当は社員の未来のために作るべきものと私は考えています。私はすべての経営者が経営計画書を作り、社長が社員に夢や希望を与えてほしいと願っています。

世の中には経営計画書を作っても成果が出ない会社がたくさんあります。それは経営計画を達成しようとする執念が足りないからではないでしょうか。計画は経営者の決意表明したものであり、チェックが執念の現れです。チェックなくして正しい経営なし」と一倉先生もおっしゃっておられます

私の経営計画書の数字の諸表はボロボロです。利益計画だけではなく、商品別販売計画、個人別売上計画に細かくチェックを入れ、会社全体ばかりではなく、社員一人一人の計画と実績まで見ています。数字はこの1冊で十分で、他の資料はほとんど必要ありません。

チェックの仕方も利益計画では全体の確認を全社員で行っています。販売計画は個別チェックが
原則、リーダーと担当者が
11で売上、新規開拓、月次決算をチェックしています

前年度では、振り返りを全体で行っていたのですが、会議では自分に直接関係ないことを本気で聞いている社員が少ないことに気づき、個別チェックを11で検討することで、社員・リーダーの意識が高まりました

その結果、過去最高の売上と、経常利益。26年連続増収となります。

計画を真剣に立て、計画を実現するために常に計画と実績のチェックをし、その誤差を埋めるために努力する。創造性も養われます。

また数字だけでなく、方針もチェックします。成果があがらないときには、方針自体が誤っているかも
   知れません。環境整備をチェックすることによって、社員の人間性が高まり、社員が元気で生き生きと
   働いている社風が出来上がります

 

以上