ナンバー2が社風を創る A







鍵山秀三郎氏の著書『一日一語』の中に「社員は就業規則によって動くのではなく、社

風によって動く」と書いてあり、本当にそのとおりで「よい社風を創りたい」と思い、挨

拶・掃除・朝礼に熱心に取り組んできました。では誰が中心になって社風を創っていくのか

私は多くのお客様に聞いてみました。一番多かったのは、社長は、「社員全員で創る」、社

員は「社長が創る」です。かみ合っていません。

私はNo.2が社風を創ると確信しています。どこの会社でも、社員の目から見れば、「社

  長は特別だ」という意識、社長だからできるのだという意識があると思います。社長が後

ろ姿を見せることによって社員が気づき、社内に協力者が増えて、会社が変わるのが理想

です。しかし、それでは時間がかかりすぎます。社員の代表であるNo.2が社長の理念・

価値観を共有し、社長と同じ想いで会社の夢を実現するために一生懸命働いている姿を見

て、社員は本気になって共に働くのではないかと思います。No.2の姿を見て、会社役員が

一心同体となって、価値観を共有し働く姿を社員に見せる。その働きに部長・課長が感動

し、尊敬し、部下に見せる。この連鎖によりよい社風が会社全体に浸透して、よい社風が

出来上がるのではないかと信じています会社は頭から腐るのでなく、頭からよくなって

いきます中小企業におけるNo.2、役員・幹部の条件は、まず第一に、会社の理念・価値

観・夢に本気になって共感できるか、ということです本気になるということは、人生を

かけられるかということです。会社には次から次へと問題が発生します。その問題に対し

て、どう受け止められるかということ、部下の不始末により責任を問われることもありま

す。社長より叱られることもあります。そのときに決して逃げないということです。この

人は絶対逃げない、辞めないという信頼があってこそ社員の前で本気で叱ることができま

す。会社の幹部が叱られている姿を見て、社員も気づくのではないでしょうか。

第二に、辞めないということ。優秀であるより、辞めなことのほうがはるかに重要です

イエスマンを周りに集めるということでは決してありません。信頼できる誠実な人間を幹

部にするということです。会社の理念・方針を忠実に不器用に実行する人が、社長から見

て信頼できる人材です。京セラの稲盛さんが「今会社を支えているのは途中入社の優秀社

員ではなく、創業時からコッコツとやってきた社員です」と言っていました。優秀な社員

は目先がきくから何か会社に問題があると、途中で辞めていったそうです。中小企業は社

長である自分を含めて人材が足りません。問題ばかりです。

その時にふんばって社長と悩みを共有してくれるNo.2、役員・幹部がいるとどれだけ心強

いか社員が「私、一生社長についていきますから」、「社長、私はうちの会社を日本一に

するために働いていますから」と言ってくれると、社長はそれだけで感激します。会社は

社員を思いやり、社員も会社と仲間を思いやる、このような会社を私はつくりたいと思っ

ています

 

以上