松下幸之助「不況克服の心得十カ条」
 第十条 日頃からなすべきをなしておく

◆好況時の取り組みこそが大切

松下幸之助は、不況時にこそ企業経営の善し悪しが判断されるとして、「好況のときには、ものが足らないくらいですから、お客様はどんどん買ってくださるけれども、不況になると、商品が吟味され、経営が吟味され、経営者が吟味されて事が決せられることになるわけです」と、話した。

そして、好況時にも命をかけるほどの真剣さを持って経営に取り組んでいれば、不測の事態にも対応できるし、さらには、今後どのようなことが起こるか、ある程度予見することさえできるようになるとして、不況に負けない会社をつくるには、常日ごろ、なすべきをなすことが大切だと述べている。

ところが、順境や好況が続くと、苦しかったことをついつい忘れてしまい、なすべきことも怠りがちになる。そうしたことが、不況時には大きな破綻につながりかねない。そこで、「治にいて乱を忘れず」の精神を持ち続けることを強調した。



◆不況時には、「ダム経営」が生きてくる

平時においてなすべきことの一つは、資金や技術や商品開発などのあらゆる面において適正な余裕をつくることであり、松下はこれを「ダム経営」と呼んでいた。その経営のダムがあれば、少々の逆風が吹き出してもあわてることはないといっていた。

              (PHPビジネスリビューより)

                                 
                                           
以上