松下幸之助「不況克服の心得十カ条」
 第九条 打てば響く組織づくりを進める

◆社員の一致協力なくして不況は乗り越えられない

厳しい経営状態が続くと経営者も社員も何かにつけギクシャクしてきて、考えが的確に

伝わりにくくなってしまう。しかし、社員が一丸となり一致協力しなければ厳しい不況を乗り越えることはできない。そこで、それぞれの心と知恵を結集し、各人の能力を最大限に生かしあう全員経営こそ、不況時には不可欠となる。

 「事業成否というものは、結局はその会社の経営力にかかっているもので、その経営力というものは、その会社の全従業員の衆知が集まるかどうかによって決まってくると思います」

 松下幸之助はこのように述べている。  

◆気心や動きがわかれば、打てば響く対応ができやすい

衆知による全員経営を行なうには、風通しのよい組織づくりが欠かせない。

それには、日ごろから努めて部下の声を聞き、自由にものがいえる雰囲気をつくっておくことが大事である。会社が小さかったころ、松下は、いつでも部下が提案を持ってきやすいように、部屋のドアを開けていた。

「お互いの気心や動きがよくわかれば、打てば響くすばやい対応ができやすいものです」

といい、会社が大きくなっても、社員同士の意思が通じあう風通しのよい組織づくりと、一人ひとりの社員が持てる力を十分発揮できるような環境づくりを絶えず心がけていた。

                 (PHPビジネスリビューより)

                                                 
                                                                      以上