松下幸之助「不況克服の心得十カ条」
 第八条 「責任は我にあり」の自覚を


◆自らの責任だと素直に認め、改めるべきを改める

不況であちこちで倒産する会社が出るようなときには、「不況だから仕方がない」と、自社の業績低迷の原因を外部に転嫁しがちである。しかしそれは、やむを得ないことだと、あきらめてしまっている姿ではないかと松下幸之助は指摘し、そのような事態を招いた原因を、自らのなかに求めることが肝要だと話した。

「自分の考えに足りないところがあったり、やり方に誤りがあったと思えば、それを素直に認める。そして改めるべきを改めるということであれば、それなりに困難に対処する道もひらけ、また、その体験が今後に生きてくると思うのです。つまり、事破れて初めて悟るとでもいう境地で、そこに一つの悟りをひらくということが非常に大事だと思います。そうすれば、次に来るものは非常な進歩、成長だといえましょう」

いかなる事情があるにせよ、うまくいかない原因は、95%までは自分にある、決して外部に求めるものではないと、松下はいっている。

 

◆いっさいの責任は我にあり

 経営者たるもの、お得意先に対し、従業員に対し、株主に対し、そして社会に対して「いっさいの責任は我にあり」という気構えなくして、よい経営はできない。それどころか、社会の公器たる会社を預かり経営する資格はない。それほど強い責任感が必要なのだと松下は強調した。

                    (PHPビジネスリビューより)

                                                 
                                                                      以上