松下幸之助「不況克服の心得十カ条」
 第五条 旧来の慣習、慣行、常識を打ち破る



◆旧来の常識に頼っていては、不況は乗り切れない

 不況期に会社の経営が低迷するのは、過去の成功体験に縛られ、旧態依然としたやり方にとらわれている場
合が多い。松下幸之助は、

社会の移り変わりのテンポは速いものです。ですから、過去の信用、暖簾によって商売ができると考えて
はいけません。常にお客様が何を求めておられるかを適切にキャッチして、刻々にそれに応えていく、いわば
日々新しい信用を生み出していくことが大事だと思うのです
と、話している。

世の中は日進月歩。その進歩に見合うよう、技術開発はもちろん、販売手法、広告宣伝の仕方、人材育成の
方法など、改善すべきものはいくらでもある。不況時には、その感覚を鋭くし、これまで当然としていたこと
もすべて変えてしまうほどの覚悟を持って点検し、発想を転換することを松下は求めた。




◆今日を出発点として、新しい第一歩を踏み出す

「今日現在で画期的と思われるものをつくり出す。すべての面にわたって検討し、すべての面を新しくしてい
く。そのくらいの思いを持って、今日を出発点として第一歩を踏み出さなければならないのです」

次なる発展への糸口を見つけ出す心得として、松下は次のようにいっている。

大事なことは、お互いがそういったところに興味を感じるかどうかということです。改善点を見出して、
そこに創意を働かせて新しいものを生み出していく、そのことが面白くて仕方がない、もう眠るのも惜しいと
いうようなことであれば、これは非常にうまくいくと思うのです


(PHPビジネスリビューより)

                                                 
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