松下幸之助「不況克服の心得十カ条」
 第四条 不退転の覚悟で取り組む


◆退くに退けない決意をすれば道はひらける

 不況に打ち克つには、経営者自身がどこにも逃げ場がないのだと思い定めることが肝要と松下幸之助は考えており、大暴風雨にたとえて次のように話している。

「大暴風雨に向かって歩いていくにはそれなりの覚悟をすることが必要です。そうすれば、雨の強さ、風の強さに応じて傘をさす方法も、風を避ける方法も見つかるものです。このまま退くわけにはいかない、どうしてもこの暴風雨に向かって進んでいかなければいけないのだという決意をすれば、道はひらけるものです。

 

◆不況期にただされる経営者の覚悟

 「まずは自分の気持ちをしっかりと固めて、烈々たる思いを持って困難に取り組むのだという精神を確立することが大事なのです。それが不況に対処する第一歩といえるのではないでしょうか。厳しい事態に対処するところに、経営者としての真価が問われることになります」と、松下は述べている。

実際には、松下も不況時には身を切らるような思いに悩み苦しんだが、必死に勇気を呼び起こし、ともすれば弱気になって、崩れそうになる自分自身を叱りつけ、「不況、何するものぞ」という非常に強い気構えを持って問題に立ち向かった。そうすることによって、知恵や工夫が必ず浮かんできたと述壊している。


(PHPビジネスリビューより)

                                                 
                                                                      以上