松下幸之助「不況克服の心得十カ条」
 第三条 再点検して、自らの力を正しくつかむ


◆不況時には、誤った自己評価は命とりになる

不況時には、おのおのが会社の現状をよく点検し、正しい自己評価に努めなければならない。誤った自己評価は命とりにつながってしまうからだ。

そこで松下幸之助は、自らの力を正しくつかむために、「自己観照』を行なうことが大切だと話している。

「自分の心を一旦外へ出してみて、その出した心で自分自身を眺め返してみるのです。他人事のように自分を見るとでもいいましょうか、「ははあ、自分は今、こんなことを考えているな、こんなことをしているな』と自分を観察するのです」


◆「自己観照」が生み出す強さ

  松下は「自己観照」の効用として次の四点をあげている。

第一に自分の心を照らして、道理に外れないようにすることができる。

第二に自分や自分の会社と社会のつながりが正しく認識できて、自他共栄の道を見出すことができる。

第三に自分や自分の会社と社会とを正しく評価できるため、それぞれの時代に処する最も適正な行動がとれる。

第四にその結果、進み方が具体的に明らかになって、誤りなく繁栄への道を歩むことができ、目的を達することができるようになる。

不況に遭遇したときこそ、正確に自分の力を見極めることが重要で、とらわれず、偏らず、こだわらず、あくまでも素直な心でこれを行なわなければならないことを松下は強調した。


(PHPビジネスリビューより)

                                                                         以上