松下幸之助「不況克服の心得十カ条」 第二条 原点に返って、志を堅持する

◆拠りどころは基本理念である

経営において、原点を忘れずとは平生からいわれることであるが、厳しい時期にこそ大事になってくる。

松下幸之助は、その返るべき原点について、

刻々に変化する社会情勢のなかで、次々と起こってくるいろいろな問題に誤りなく適正に対処していくうえでの拠りどころとなるのは、その会社の基本理念です」と、述べている。

基本理念には、その会社は何のために存在しているのか、その会社の経営をどういう目的で、どのようなやり方で行なうのかという会社の基本的考え方が示されており、いかなるときにも守り通すべきものが貫かれている。だからこそ、基本理念を再認識すれば、ともすれば見失いがちな、進むべき道を見定めることができると話している。


◆志を堅持するためには、志を発信し続けることである

進むべき道・志というものを見定めても、不況に立ち向かうには精神的な強さが求められる。逆風が吹き荒れているなかを進まねばならないからだ。

松下は、自らの体験からもそれは非常に難しいことであるが、次のように乗り越えてきたと話している。

「ともすればくじけそうになり、またときには煩悶することもあったのです。そのたびに心をとりなおし、あるいは気を引き締めて勇気を振り絞って、志とするところを口にし、話し続けました。それは、相手に伝えると同時に、自分自身を鞭撻するためでもありました。そうすることによって、私自身の志をより強固にし、堅持することができたのです」

                                          (PHPビジネスりビューより)

                                                      以上