N0.28
「運気」を装備せよ、そこにあり!

 

  人生には3つの坂がある。1つは上り坂、つまり、万事が好調で何でもうまくいく時である。2つは下り坂、ツキに見放されて様々な困難に陥ってしまう!時である。3つの坂、これは、「まさか」という坂である。この「まさかの坂」はまさに急に出現する。落とし穴のように、油断している時に突然出現する坂である。

 「まさかの坂」は、私たちの日常生活の中で、また企業経営の中で時として急に出現する。信じていた人に裏切られ「まさか、あの人がこんなことを・・・」ということになったり、交通事故や事件などに巻き込まれ、「まさか自分が・・・」と思うようなことはよくありがちなことだ!「まさかの坂」の例は、新聞やニュースなどで枚挙に暇がないほど人生には付きものといってもよいだろう。

 ●エスカレーターが急停止した後、下り逆回転し、転倒する、「まさか」である。●姉弟遺体・知人絶句、不明から約1ヶ月で「まさか、殺されていた」。●船場吉兆の本店で食べ残しで使い回していた。「まさか!」。●自殺者や殺人が多い。その本人や家族や友人たちは・・・●野村証券を舞台にした社員のインサイダー取引事件、東京地検特捜部が捜査に入った。野村証券のトップも、また、お客様はまさか?である。

  残念ながら、この「まさかの坂」は実に予測不可能である。だからこそ、「まさか」なのだ。これを回避するのは大変難しい。せいぜい、油断しないことを心の戒めとするしかないのです。

 ある人の本をみていたら、「人生は闘いである」といわれる。そうかも知れない。その人は「運気を装備せよ」といわれる。自分の「運気」を強化することである。


 高い価値観を持った人との出会い。良い理解者・協力者・適切な助言者や、アイデアやヒントを提供してくれた人もいたかもしれない。そして何よりも最高のタイミングで最高の行動をとれた人だと思う。そのためには、自分を変える。自らの心を変えなければならないと思う。

 「心の整理」がある。「整理」は5Sの基本だ。善循環が出てくる。自分が変われば相手が変わる。相手が変われば心が変わる。心が変われば態度が変わる。態度が変われば習慣が変わる。習慣は躾である。5Sの中の躾である。

 自分で自分の躾を持つ。自分に向かい合っていくのです。自分そのものが善循環になるのだとわかるのです。

  致知2008.5で「行を成した人」のことが書かれていました。吉野・金峯山寺千三百年の歴史で満行したのはたった二人。大峯千日回峰行は、それほどの荒行である。その二人目の満行者、塩沼亮潤さんがこの程、『人生生涯小僧のこころ』を出版した。

 
平凡な我々に出来るはずもないが、心の持ちようは同じかと思うのです。

  この行には一つだけ掟がある。いったん行に入ったら、決して途中でやめることはできないことである。どんな高熱だろうと、足の骨を折ろうと、である。やめる時は携行している短刀で腹を切るか、死出紐という紐で首をくくるかだ。まさに命懸けの行である。

  その行の中で感じ入ったことで、一つは、朝起きた瞬間に、心を最高の状態にまでもっていった、ということである。大自然には不測の事態が待ち受けている。不平不満の心をくすぶらせていると、予測せぬ事態に対処できず、命を落とすことになる。そうならないよう、心を120点満点にもっていって、どんな事態が起ころうと、ああ、そうきたか、それならこういう、と対処していった、という。

 もう一つは、行に入った最初の頃は、足を痛めたり、体の故障が多かった。それは自分の力を頼み、力任せに歩いていたせいだと気づくようになる。それからは自然を受け入れ、一歩一歩「謙虚、素直」「謙虚、素直」と心の中で唱えながら歩くようにした。すると、氷の上を滑っていくような歩きができるようになった、という。

 ああなりたい、こうなりたいと思っているうちはだめだったが、自然と一体になった時に、なりたい自分になっていた、ともいう。人生も行も最も重要なポイントは、人を恨まない、人を憎まない、人のせいにしない覚悟を持つことです。
 
 もし行の最中に人を少しでも恨んだり人のせいにしていたら、おそらくいまの自分はない」「現実を受け入れ、愚痴らず、精一杯生きていると、そこに道がひらけてくる」。そこに「運気を装備せよ」になるのかな・・・・・と!