N0.26
トップの心の向けどころ

「病気を思えば 病気が育つ。健康を思えば 病気は消える。貧を思えば
  貧が育つ

  富を思えば 貧は逃げる。難儀を思えば 難儀が育つ。融和を思えば難儀
  は消える。」

 これは長い歴史を重ねて、民間に広く語り継がれてきた俗謡です。
  その意味は、病気・貧困・難儀も、健康・富貴・融和も、すべて人の思
  いのまま・意のままになる、ということです。

 人の生涯は、その人の心のままに描かれ造られていくもの、「蟹は甲羅
  に似せて穴を掘る」という諺のように。「運命は自らまねき、境遇は自
  ら造る」ということを示したものでもあります。

 先の俗謡に因んで、次のように言い変えてみてはどうでしょう。
 決心は九分の成就”といわれ「考え方が変われば行動が変わり、
  行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わり、運が
  変わり、人生が変わる。」

 こうしてみると、人生の幸不幸・明暗は、すべて自分自身の心の置
  きどころ・向けどころによる、とも言えそうです。

 自分の心を見つめ、心の成長を目指して生きたいものです。
                        (倫理研究所「朝の教養」を参考にしました。)

  今、世の中を見てみると、「経営者の方」が正しい経営哲学を持ってい
  なかったり、正しい価値判断ができずに起こしている問題が非常に増え
  ている。
  マンションの耐震偽装の問題、大変な問題です。
  そこで買われた方の一生を台無しにする可能性がある問題です。
  ビジネスホテルの法令違反の問題。ライブドアの件もたくさんあります。

 毎月毎月大きな問題が出てきています。そういう人々の価値判断をみる
  と、価値判断の物差しが「金」という方が、大きな問題を起こしている
  ように思っています。

 今の時代、時代環境の変化のスピードが昔に比べてものすごく速い。
  実は、時代環境変化のスピードが速くなればなるほど、「社長の根っこ
  の部分がしっかりしないと会社がおかしくなる」のです。
  社長は基本的に孤独です。社長の仕事、社長の価値判断、学ぶチャン
  スがないまま、我流で経営しておる方もたくさんいます。

  社長には、人生の師、経営の師、そして直言をしてくれる部下とか友人
   が必要なのです。欲しいのですがなかなかできません。

  では、どうするか?自らが第三者の如く自分を見つめて、自分の価値判
   断のバランスの狂いを修正していくことが、社長には求められてくるの
   です。

  たとえば、今利益が出ていても、この利益が本物の利益なのか?こうい
   うことを振り返っていくことが必要なのです。決算こそ重要なのです。
   将来を犠牲にした利益なのか?先行発展投資をしたうえでの利益なのか
   他人を犠牲にした上での利益なのか?自助努力による利益なのか?
   利益にもいろいろあるのです。こういう振り返りが必要なのです。

  我が社では悪いことが、トップのところへ、早く正確に伝わる組織にな
   っているのだろうか。自分の所へ、いいニュースばかりでなく、悪いニ
   ュースが上がってこない。危険信号です。
   自分で自分自身を第三者の如く見つめていくことが必要なのです。

  社長の大切な仕事一つに「決断」があります。タイムリーな決断ができ
   ているかどうか?自らを冷静に、厳しく点検していかなければ、危機感
   を常に持たなければ、会社は必ずおかしくなってきます。