N0.19
社長の仕事〜会社を元気にする5つのポイント


新聞紙上では大企業の好調が報じられていますが、一方中小零細企業はまだまだ景気の大幅な回復という迄には至っていません。

しかしこんな中でも、頑張って経営し業績を伸ばしている元気な会社が存在します。


会社が元気になるには、中小企業の場合、社長次第ともいわれています。会社を元気にするために、社長は何をすべきか、そのポイントを考えます。

ポイント1 誰よりも早く、朝一番に出社するA社長

儲けている会社の経営者はどういう人か。儲けている経営者は、早く出社しているイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。誰もが朝一番の出社の重要性を分かっているのですが、実行できていないのが現状です。

業績不振のA社長は、誰よりも早く出社することを決心して、すでに1年間継続しています。それによって幹部社員とのコミュニケーションもよくなってきたそうです。

「朝の数分間は昼間の1時間に相当する」ともいわれており、朝は密度の濃い仕事ができます。また、出社してきた社員にすぐ指示することも可能になり、迅速な対応につながります。もちろん、これは一般論で業態によって異なると思います。

ポイント2 大きな挨拶で明るくふるまう

経営者が暗くなっていては、会社の雰囲気も良くならず、社員も暗く沈みがちになります。業績がはかばかしくなかったり、社長として苦しくても、努めて元気にふるまうことが重要です。例えば、朝出社してくる社員には、経営者から元気に挨拶をしてはどうでしょうか。会社には、明るさと元気が何よりも必要です。

ポイント3 公私混同はしない

社員の信頼とヤル気を失わせる主な原因の一つに公私混同があります。

会社を自分の所有物のように考えて、会社のお金や資産を私用に使うといったことをしていては、例えば、経費節減などの業務改善を行おうとしても社員はついてこないばかりか、社内不正を誘うことになりかねません。

公私混同しては絶対にダメです。

ポイント4 経理まかせにせず、経営者自身が経営情報を把握する

会社を取り巻く経営環境は激しく変化しており、生き物である会社自体も時々刻々変化しています。こうした状況では、経営者自身が経営情報を迅速に把握し、適切に対策を講じていかなければ業績の向上は望めません。

経営者が把握すべき経営データは次のとおりです。

【日々行うべき事項】
@ 売上高(実績)を把握する
日々、売上高(実績)を把握し、経営計画で設定した目標に対してどうかチェックします。そのためには、予め1日当たりの目標売上高、並びに、1日当たりの最低限クリアしなければならない売上高(損益分岐点売上高)も出しておく必要があります。


A 入金と支払いの状況を把握する
入金や支払いの状況を常に把握し、月初に作成した資金繰り表をもとに予定どおりかチェックします。入金が遅れたり、入金額が少ない場合は、営業担当や経理に状況を聞き、すぐ対応します。

【月単位で行うべき事項】
経営者が把握すべき事項は、「当月の売上高」「資金繰り」「当月の経費」「当月の利益」の4項目です。経営計画の目標数値と対比し、目標に達していないときは原因を分析して迅速に対策を講じます。


ポイント5 自社の財務内容を公開する

(1)金融機関等への財務内容を公開
金融機関は、企業の決算書や毎月の試算表を非常に重要視しています。決算書や試算表によって、企業の経営実績を把握しています。

財務内容を公開しなければ融資も受けられない時代になってきているのです。したがって金融機関から要請される前に、最低3ヶ月に一度は経営者自らが試算表等を持参して経営状況を説明することが必要です。

経営内容の積極的な公開は、金融機関だけでなく取引先に対しても行い信頼を得ていくべきでしょう。


(2)公表できる範囲内で社員にも財務内容を公開
財務内容の公開は、社員に対してもできる限り行っておく必要があります。

というのも、業績が向上し利益が出たから賞与の支給が可能になったということが明確であれば、社員の仕事に対する意欲をさらに駆り立てることにもなるからです。

逆に、業績が不振であることが社員に明確になっていれば、例えば、やむを得ず賞与の不支給といった事態になっても納得が得られやすいのです。

<経営者のためのワンポイントチェック>

@ 社長次第で会社は元気になることを認識していますか
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・□
A 朝一番に出社したり、社員に元気に挨拶するなどの行動をしていますか
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・□
B 会社と個人のけじめをきちんとつけていますか
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・□
C お客様のところに足を運んでいますか
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・□
D 経営方針や現在の経営状況を社員によく説明していますか
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・□
E 経営計画を立て、その実行状況をチェックしていますか
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・□
F 売上げや資金繰りなどを常にチェックしていますか
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・□
G 最低でも3ヶ月に一度は、試算表や決算書を銀行に持参し、自ら経営状況な
どを説明していますか
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・□
H 社員に公表できる範囲内で財務内容を公開するようにしていますか
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・□
I 人材育成のための方策を講じていますか
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・□
採点:1項目10点。80点以上なら合格。60点以上なら要努力。
50点以下なら人一倍の頑張りが必要。